グリス等給脂方法  メンテ作業実戦に戻る

注意:
  • 給脂には2種類の脂を利用します。この2種類は性格の違う物ですから注意してもらいたいと思います。
  • 2種類は耐水グリス潤滑(防錆)スプレーです。
  • 耐水グリスは文字通り普通のグリスに比べて水に流されるのが少なくねちっこいのです。小さなチューブに入っており500円前後で売られています。
  • 潤滑(防錆)スプレーは通常使用されるCRC−556等の事ですが、同じメーカーでマリン用のCRC−666が売られていますのでできればこちらを購入した方が良いと思われます。販売価格は700円前後です。

耐水グリス:
  • 主な用途としては回転する箇所への滑りを良くするや、錆び止めなどに使われます。長期間にわたりその効果を持続しますので金属等塗れるところはできる限り塗りましょう。ただし、ほこりやゴミの付着は著しいのでその辺は加減して下さい。
  • 右写真は回転部分・ワイヤー・ネジ切りボルト部分等にたっぷり塗っています。
潤滑スプレー:
  • 潤滑スプレーの主な用途は、錆びている部分や錆びかけている部分へ注入し拭くと、錆が取れ易くなります。
  • 次に回転する箇所へスプレーしますと、回転し易くなります。但し、耐水グリスが塗れないなど手の届かない部分に限定した方が良いと思います。このスプレーはグリスを溶かす力がありますので、せっかくのグリスが解けて台無しとなります。
  • 最後には水分を嫌う性格がありますので、全体に軽くふりかけると防錆効果が期待できます。
スロットル調整ネジ:
  • 右の写真通りスロットルバーの裏に通常その回転の固さを調節する蝶ネジがあります。そのネジの部分や関連箇所にもたっぷりとグリスを塗りましょう。
操舵バー調整ネジ:
  • エンジンの左右に舵を取る操舵(スロットル)バーには固さを調整するネジがシャフトの上の方(エンジンのヘッド下の片側)にあります。右写真ほぼ中央のネジ(六角ボルト)です。ここを右に回すと固くなり、左に回すと柔らかく(軽く)なります。
  • 実はここのネジはほとんど長期間扱うことが少なく、ネジの奥深くまで塩が侵入し固着します。そうすれば左右に振る力の調整ができないばかりか、無理してレンチで回すとねじ切れてしまう恐れがあります。ネジが切れればそれを治すのには多額の修理費が入ります。通常はネジの中心にドリルで穴を開け、逆タップを切ってはずそうと試みますがなかなか塩付いたネジははずれません。それどころか中のネジは固く、そのまわりの鋳物が柔らかいので、滑って鋳物の方に穴が開く(傷つく)事があります。私の以前のオーナーも経験済みです。ですので私の修理では一度その支柱の部分をそっくり交換しています。少しまわり(黒)と色が違うのがわかると思います。
  • ここは新品の内に少しネジをゆるめてそのネジ切りの部分に上からたっぷりとグリスを塗り、再び締めて希望の固さにしておくのが良いと思います。
ネジ切り部への注脂:
  • 右写真では外の大きなネジの部分として、エンジンをトランサムへ固定させるためのネジや、その他特にエンジン外部の必要な箇所につきましてはたっぷりと塗って下さい。
全体の注脂の流れ:
  • まず最初に潤滑スプレーをかけ、汚れや古いグリスを流したり、拭いたりします。もちろん錆びかけている箇所や目の届かない手の入らない箇所にもスプレーしましょう。できればプラスチックの明らかな部分は避けた方が賢明ですがあまり神経質になることはないと思います。
  • 次に回転する場所を回転させ滑りを良くします。
  • 最後にグリスを塗布するところの部分はウエスできれいにふき取り、それから耐水グリスをたっぷりと塗っていきます。

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