| ディーゼルエンジン インペラー交換第2弾 インペラー仕様(覚え書き)=ヤンマーインペラー(129470−42532)/大外径56ミリ・小外径32ミリ・内径15ミリ・長さ32ミリ・羽根と波根の最小隙間約8ミリ/インペラーパイプ部内部の内径=54ミリ径 |
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前回(下記)抜き取り時失敗して中央の心棒を傷つけなかなか入らず、最後はプロに任せましたのでその失敗を繰り返さないように慎重に作業を実践しました。右写真はインペラー部の蓋です。 前回はマリーナ整備スタッフに抜き取り用の「インペラープーラー」を借りての挑戦でしたが、今回は下記プーラーを購入(1500円)し、自分のインペラーサイズ専用のため使いやすいようにグラインダーで削ったり、アルミの針金で固定して汎用品を改良し自作しました。左写真は新品のインペラーを挟み込んで試している写真です。 |
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蓋を開けた古いインペラー挿入時の写真です。前回整備スタッフが挿入したものですが、波根の一部が逆向きに入っているのかがわかります(なかなかすんなり波根の向きを揃えて入れるのが難しい)。観察をしてみるとちょうど逆向きの波根の隣の羽根の先端が欠けているのがわかります。おそらくこの逆向きの波根とが当たって左方向に先端が向けなくなりよりこすれの圧力が強くなり摩耗したと推測できます。左写真が自作したインペラープーラーの抜き取り途中の写真です。斜めに見えていますがカメラの向きが斜めなのでこのように写っています。現物はまっすぐです。油まみれの作業中にデジカメで写真を撮るのも一苦労です。次回のためにも自身の記録としてこのHPは製作しています。 |
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| インペラーとゴムオーリングを抜き取った後です。インペラーで海水の入排水の原理は簡単で、筒の中にゴム製のインペラーが無理矢理、波根の先端を一定方向に曲げられ押し込められています。そしてこの回転する主軸が偏心となっていて、写真でも見えているように穴が上下に2カ所そして反対側(上写真で言うと左上)にも同じように2カ所合計4カ所空いています。偏心している理由は回転すると、羽根の先端がより押し曲げられている部分(上写真で言うと右下)とやや隙間が大きい部分(上写真で言うと左上)があります。やや広めの隙間に入った海水は半回転すると無理矢理により狭くなりその結果圧力が高まります。その圧力で入水した穴の反対側で強制的に排出されます。波根は全部で9個ありますので、1回転するたびに9回同じ事が繰り返されていきます。このゴムの波根が欠けるのが多くなると海水の入排水ができなくなり、エンジンが冷やされずにオーバーヒートを起こします。 | |
上述の通りなかなかインペラーの波根を一方に倒し(回転し)ながら押し込むのは難しいものです(少し入ると中心軸にはまるため回転ができなくなる)。そこで簡単にするためのアイテムを工夫して作りました。パイプ内径が54ミリなのでそれにあう筒(100均のおもちゃのプラバットを切断しややテーパー状になっている)に入れます。そのままではなかなかグリスもあるので滑って難しいのでその前に、インペラーを曲げ結束バンドで少しづつ締め上げながら成形していきます。私のインペラーは右回転ですので、羽根の先端が左へカーブするように押し込みます。少しづつ締め上げ赤いプラ筒の中へ押し込みます。途中で結束バンドを外しそして耐水グリスをたっぷりとあとから塗布します。インペラー内部やインペラーパイプの中にもグリスを塗布します。なお少々パイプの中が錆びていても磨かなくても良いみたいです(スタッフ談)。適宜運転していればさほど錆はこびりついていないのです。この状態で半分ほど筒の中へ挿入しながら赤い筒を抜いて、後半インペラー自体はもっと奥へ押し込みます。ゴム製の蓋とオーリングも交換して最後に蓋をすれば完成です。あとは実際に運転し排水状態を確認します。 |
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2個並んでいる左写真では、右が新品で左が古い物です。パッキンのオーリングとゴムの蓋等もあります。オーリングの方は10個単位でしか売っていませんが、安い物なので仕方なしです(次回以降や仲間にも使える?)。ネットで買えば1個づつですが、送料が別途掛かりますのでマリーナで注文しました。古い方のインペラーの波根が1個欠けているのがわかります。前回交換日からちょうど4年半程度です。ドライブのプロテクションラバーブーツ等ゴム製品は4〜5年で交換が望ましいです。浸け置きのラバープロテクションは2年程度で交換が理想。 最後に:エンジンルーム内はかなり狭くまともに覗くこともできません。そういう時は左写真(エンジンの上に立てかけている)のように100均のミラー(大小)で写して眺めます。そして暗いですので手元を明るくする懐中ライトは必須です。 |
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| インペラーは海水をくみ上げ、エンジンを冷やす重要なゴム製の羽みたいな物です。 | |
| ヤンマーには大小2種類のインペラーがあるみたいで、私のは小さい方でした。以前のボートは大きいのが付いていました。 インペラーはゴム製の羽状の形状をしており、円形の筒の中で回転しています。エンジンとVベルトで直結して回転させています。 4本のネジを外し蓋を取ると中にインペラーが見えています。水も少し漏れてきます。 |
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| 中のインペラーはちょっとやそっとでは外れません。そこで特殊な器具を使います。ベアリングプーラーとかいう専用の工具です。大きさや外し方は色々ありますが、自身のインペラーの大きさに合わさなければなりませんしやや加工も必要です。爪のような部分を羽の間から挿入しインペラーの奥行きの中央部当たりで両サイドから締め付け抜けないように固定した後、上のネジ部分を回して中央の棒状の物を押し込む事により、つかんでいたインペラーをゆっくり抜き出す事ができます。 | |
| 抜き取ったインペラー(左側)と新品のインペラー(右側)です。古い方は汚れもありますが、羽の部分が曲がっているのがわかります。蓋の部分に前作業員が書いた年月があり、このインペラーは1年ちょっと前に交換した事が、蓋を外して初めてわかりました。位置は奥深いところで上体を潜り込ませないと見えない部分です。手探りの抜き取る作業もかなりしんどいものでした。 | |
| 新しいインペラーを挿入するわけですが、必ず回転する方向が決まっており、私のエンジンは時計周りとなっており、そのため羽の先端は左へカーブして押し込まなければなりません。また押し込む時はたっぷり内外とも耐水グリスを塗ります。狭い筒の中へ羽を決まった方向へ入れなければなりません。かなり難しいので、私は結束バンドであらかじめ決まった方向に曲げて徐々に締め上げて直径を小さく工夫をして押し込む事にしましたが、なかなか入りません。通常はすんなり入るそうですが、何か詰まっているのかあるいは、キズがあり返しみたいな状態で入らないと思われます。 結果マリーナの整備スタッフにも挑戦してもらいましたが、無理(入らなかった)でした。仕方なしにもっと先も分解しての作業となりプロに頼む事にしました。 頼んだ事によりすんなり入るように掃除や削りをして次回からは自分で入ると思います。以前の船はすんなり入りましたし、着いている位置も違ったのでもっと簡単でした(汗)。 純正のインペラーは約4500円です。それ以外に蓋の内側に付けるパッキン(100円)も一緒に購入しておきます。 |
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| 最後に注意しなければならない事があります。中の水が抜けています。そのままでは空気が入って落差がある為海水をくみ上げる事が出来ないません。、海水のゴミフィルター取り入れ口の蓋を開け「呼び水」をつくるため水を注入し運転させなければなりません。 | |