ディーゼル船エンジンオイル交換編  メンテ作業実戦に戻る

オイル交換の勧め:
エンジンを長持ちさせるためにはオイルの交換は不可欠です。潤滑だけでなくゴミやスラッジ(ミクロン単位の鉄の破片)の除去・温度を下げる・気密性を高める・防錆といった効果があります。我々素人ができる範囲では、エンジンを長持ちさせるためには一番重要なことだと言っても過言ではありません。良く稼動させる人で年に2回、あまり稼動させない人でも年に1回は交換しましょう。
注意:あくまでも素人による解説ですので誤りがあっても責任は取れません。自己責任でお願いします。
用意する物:
オイルチェンジャー(大きさはエンジンのオイル量で違うが6リッターぐらいが良いのでは/12V式電機チェンジャーもあり)/エンジンオイル(メーカー指定のオイルまたはSG・SJ・SH級の10W−30のディーゼルエンジン用オイルだが現在では15W−40を使用)/注入用オイルジョッキ(プラスチック製)と延長ノズル/ウエス・雑巾/廃油処理用箱/
オイルエレメントも同時に交換する時はエンジンの種類にあった物を用意する。
右のオイルチェンジャーは負圧を利用したハンド式です(電気式を持っていたが、あまり使っていないのに壊れた)。6リットル用で、ノズルを検量棒の穴から突っ込みハンドルを10回ほどポンピングして吸い出しオイルが一杯になれば捨てて、また吸い出すという操作を繰り返します。なおノズルの太さは3種類あり、一番細い物で外径6ミリであるが、私のレベルチェック用穴の内径は6ミリなのでそのままでは入らない。しかしパイプはプラスチック?なのでサンドペーパーで少し削ると細くなり差し込める。今の船は大きい穴なのでそのまま使えます。
エンジンオイルの種類と確認:
エンジンオイルには「ガソリン用」と「ディーゼル用」があります(両方に使える物もあり)(車と基本的には同じ)。ディーゼル用には燃料が軽油のため添加剤が入っています。よってディーゼルエンジンにはガソリン用は絶対に使用しないようにしましょう。その逆はマシ(大丈夫)です。また階級と粘度の種類があります。ホームセンターやカー用品店で販売されている一般的な物で良いです。粘度も一般的な15W−40で良いと思います。船舶用のオイルも販売されていますが高価です。
15Wは低温時(始動時)の粘度で小さいほど低温時にサラサラしている。−(ハイホン)のあとの数値は高温時の粘度を表し高いほど高温に強い(サラサラしない)といえます。
右写真の物はCFクラスの「10W−30」の20リットルペール缶(今は15W−40を7700円で購入使用)で、特価で5500円程度でした。1年で2回分(現在ではオイルパンの容量が小さくなったので3回分なので1回=2600円)です。

ヤンマーEF23Zはメーカー推奨「15W−40」だったのでディーゼル専用で買い換えました。以前のオイルは車に使っていきます。
オイル注入口蓋とレベルゲージ棒の確認:
車と同じですが(船との違いは船には底部の排出用ドレンコックが無い)、エンジン上部に付いているオイル注入用のキャップと、オイル量点検用のレベルゲージ(右写真で先端の青い矢印の拡大写真が下部)があります。特にオイル量を点検するゲージの先端(右下写真)は、先端部の黄色(最低オイル量)から赤(最大オイル量)までにオイルがないとダメです。多すぎても少なすぎてもダメです。それと注入口は抜き取る時にはキャップをあけて、注入後は必ず閉めておかないと稼働後オイルが飛び散り悲惨な結果となります。汚れるだけならまだしも、ベルトにかかれば役に立たないし、オイル量が減ればピストンにダメージを受けます。

オイル注入用ジョッキと延長ノズル:
オイルを注入するためのアイテムであるジョッキです。このエンジンのオイル量は大きいため別途買いました。5リットル用で、メモリの箇所が見えにくくなるのですぐにマジックで書き足しています(老眼の目には辛い)。
延長ノズルは必需品で無ければオイルを注入する際こぼす可能性が経験上高いのです。単に延長だけでなく、先端にはネジ式のキャップ(青い色)があり、保管時にこぼれたりゴミが付着するのを防ぎます。オイルを入れてキャップ口からゆっくりと慎重に傾け注入していきます。無造作にしたり慌ててするとこぼします。
オイルの排出:
オイルは暖まっている方が粘度がサラサラになるので排出しやすいのです。よってエンジンが冷えている時は暖気運転(5〜10分程度で外気温で違う)をしてから排出します。暖気前にオイルレベルゲージ棒を抜き取り先端部の目視をします。また指でオイルを触って確認します。差し込んで一旦オイルを拭き取りまた差し込み、古いオイルの量と質(粘度)をチェックします。そして暖気後エンジンを止め抜き取りです。オイル注口のキャップを開け、ハンドチェンジャーのノズル(右写真で延長用ノズル6ミリ径を途中で継ぎ足している)を差し込み(底近くまで)、チェンジャーの上部ハンドルを10〜20回ポンピングすると、ゆっくりとオイルが上がって来てチェンジャー本体の中へ滴下して溜まっていきます。古いオイルが一杯になれば、負圧を逃がすため弁を引き空気を入れます。そして上のチェンジャーのノズルキャップを抜きオイルをオイル廃棄用箱に入れておきます。冬季のためすぐにオイルの油温が下がり抜き取りに結構時間は掛かりました。まあ色々な別の作業をしながらでしたの時間がかかりました。
初めての作業(オイル量がわからない場合)では、オイルはオイル量を把握しながら捨てるという事(チェンジャーの目盛りを参考に)をして、次に新しく入れるオイル量の大方の目安を把握した方が良いと思います。
オイルはエンジンを運転してなくても酸化しますので1年に1回は最低交換しましょう。また冬季シーズンオフ時前に交換する方が良いです(理由は古いオイルは水やゴミの混入等があり長期間の間錆びたりする可能性がある)。長期間エンジンを稼働しなければピストン内にオイルが循環しませんので、オイルを入れていても始動性が悪くなり、特にガソリンエンジンは始動しないと言うこともあります。釣行に出なくても2ケ月に1度ぐらいはエンジンを回しましょう。
 オイルチェンジャーは最近右のインパクトドリルで回転させオイルを排出させています。お値段はモノタロウ商品でおおよそ2500円程度です。なかなか優れもので1分程度で排出させることが出来ます。  
オイルの注入と量の確認:
オイルがすべて抜き取れれば、上の注入口から上記ジョッキで注入していきます。やはり注意としてはこぼさないことと、何よりもレベルゲージの目盛り範囲内で入れておくと言う事です。よって満杯近くなれば何度もゲージを差し込んで拭いてはチェックの確認を何回もしながら注入しましょう。もちろんオイルフィルターを交換すれば交換しない時と比べたらオイルはたくさん必要となります。フィルターを交換した場合はエンジンを稼働してしばらくして再度検量棒で確認しましょう。右写真は廃油ボックスに古いオイルを入れた物。
オイルフィルターの交換(互換フィルターについて考察):
オイルフィルターも定期的な交換が必要です。一般的にはエンジンオイル交換2回につき1回交換となっています。そしてオイルフィルターは純正の物と互換性の物とが販売されています。自家用車ではユーザーが多いため、メーカー純正との互換性があるとうたって販売されています。私の車(ムーブ)も本来の純正品(定価1000円前後)は使用しておらず互換品(300円前後)を安いので使っています。もちろん自己責任で、装着後のオイル漏れや油圧計警告も確認しなければなりませんが、オイル交換のたびに変えています(今まで5回ほど)が今の所全く問題がありません。
でも船の場合はなかなか互換性があると言って売られていませんが、でも今回探すと規格がよく似た商品はありました。もちろん安い自動車用の互換品から選ぶことになります。私の船(YANMAR 4JH3−HTZY1)の場合、純正部品は129150−35153という品番で約1000円前後(でネット購入となれば送料もかかる)です。よく似た商品を探しましたらありました。スバルレガシ−用の互換品(韓国製)です。大きさ(直径・高さ・ネジ径&ネジピッチ)は同じで、試しに1つ実験として購入しました。お値段は600円前後(他の物とついでに買うので送料無料)でした。実際には微妙に違うことがあるので、エンジンオイル交換の際に二つをねじ込んでみて違いを確認しないといけません。締め付けるまでのフィーリングが合えばOKだと思います。もちろんこれも自己責任で装着後のオイル漏れや警告等チェックしなければなりません。
オイルフィルターは基本的には中身は同じで、中のフィルターが目つまりを起こせばバイパス機構が働いてオイル循環がストップすることはありませんが、汚れたままのオイルが循環することになります。そうすると小さなスラッジが長期的にはピストン等に悪影響を及ぼすと言われています。エンジンを長持ちさせるためにはエンジンオイルとオイルフィルターの交換は欠かせませんが、フィルターについてはあまり神経質になる事はないと思います。
下写真のそれぞれ右(黒)が純正で左(グレー)が互換品です。
本日エンジンオイル交換の際試しました。結果何の問題もありません。右写真は装着後です。これからこれを使用していきます。

黒い物は純正で、グレーの物は互換品車用レガシーの物です。右写真は装着後の写真です。中身はわかりませんが、装着感は完全に一致しました。

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