私の船の運転席(コックピット)は前部窓はガラスが入っていて屋根もありますが、後方はオープン状態です。夏は開放的で良いのですが、冬はやはり後ろから風が舞い込んで寒いのです。それとディーゼルエンジンなので巡航中はかなりうるさく、会話も大声でないと聞こえにくいのです。そしてマリーナから釣りポイントまでは約1時間から1時間20分程度の距離にあり、運転席での操縦が往復かなりの時間になります。かなり製作をするか否か迷いましたが、結局作ってしまいました。見てくれは不細工ですが、実用的に仕上がりました。材料費はおおよそ15000円です。
右写真が着手前のデッキの後ろからコックピットを見たものです。ご覧の通りオープン化されており、行き来はしやすいのですが、どうも寒いのです。そして音もうるさいものです。中央黒いアクリルドアの向こうはキャビンです。コックピットの左右にはシートがあり、あちこちに釣りの仕掛け入れ(カゴ)や小物等がおいてあります。
ヤフーにて枠付きのアルミサッシの小さい物(62cm×165cm)を6500円(+送料2500円)で購入し、アクリル板(厚み3ミリ)の大きな物もヤフーの中古で2枚(1枚1200円)購入しました。
右に釣り用のステーション(油圧ハンドルとクラッチ・アクセル)となるハシゴ状の物があるので、設置には苦労しました。当初四角い枠を作ってはめようと考えていましたが、このハシゴ状の物が邪魔になり結局バラバラに現物合わせで作っていくことにしました。底の木(桟)は常に濡れることになるので人工の木材(中にアルミ材が挿入されやや高価)を左右いっぱいに渡します。中央付近にはガソリンタンクを調べる(設置)ための大きな蓋とデッキプレートがあるので平面ではなく、途中切り欠きを入れました。その上にアルミドアーを設置しようとすると手前のイケスの段差にあたり、長く考えた末(これだけで1時間程度)にもう一段高くして上の木は縦の木に対してクロス(最初はすべて平面状態で考えていたが)で止めるようにしました。扉を空けると釣行用のイスにぎりぎりでしかもフルオープンさせたいのでここしか設置場所はありません。上もぎりぎりです。
木材は高価な人工材以外は安価な木材に防腐剤を塗って乾かします。底以外はさほど濡れないので何とかなるだろうと楽観視しています。
上部はパイプにパイプ用クランプ金具を利用して角材を固定しています。左右2カ所に留めています。
右の写真は船の左側で、左の写真は右側です。右側の写真にはアフトステーション用のアルミハシゴが同じレールに固定されています。
上述しているとおり、ここは縦の角材とクロスさせていますので、アルミドアーの上部の左右には角材が固定されていません。縦の角材を左右に繋げているだけです(やや理解しがたいが・・)。
下部の左右の固定は、別途デッキプレートで左右の壁に穴を空け、裏に手が入るようにしてボルトを貫通させてがっちり固定させています。角棒側はL字型アングル材を噛ますことで強度を持たせています。
写真右は右側の隅でハシゴが見えています。当然あとの処理はこのハシゴを避けるため複雑になってきます。左は左の隅で白く丸いのがデッキプレートです。
よく船に穴を空けるのを躊躇する人がいますが、私は何の抵抗もなく必要な箇所には思い切って空けられるタイプの人間です。
四方の上下左右の角棒を取り付けた写真です。アルミドアーは枠付きで左右の角棒に対して垂直になるように調整をしてドアーの左右に縦の角棒を噛まして設置しています。ドアーはガラスが入ったままですのでこの後、上部にはアクリル板と下部には木板(できればアルミ板が良いのだが予算の関係上・・・)を入れます。
右写真は上部にアクリル板(3ミリ厚×2枚合わせ)を下部には薄い(7ミリ厚)化粧板をはめ込んでいます。ガラスはやはり揺れる船上ですので、何かの拍子に割れたり、自身(ゲストも)が突っ込んで大けがしないようにとわざわざ換えました。しかも磨りガラスは視認性も今イチなので透明のアクリル板にしました。
右写真は透明なので判りづらいかもしれませんが、上半分にアクリル板をはめ、下半分には化粧板をはめ込んでいます。アクリル板にネジ留めのための穴を空ける必要がありますが、私はドリルで空けず(割れることがあります)に、半田ごてを熱して押しつけるようにして溶かして空けます。それで木枠にネジ留めしていきます。
内側の写真で、窓ガラスのシャワー(ウオッシャー)の貯水タンク(塩ビの筒状の物)は内側に取り付け予定です。
ようやくほぼ完成したリアー隔壁ドアー付きです。上半分は透明のアクリル板にしました。上品さはありませんが、コックピット内運転席で操縦の時も後方確認(進路変更)の必要がありますし、後ろのステーションで操縦の時も前方を確認することが必要ですので透明化は絶対に必要です。
右はドアーをオープンした時の写真で、開くとき手前左のシートにぎりぎりでシートの向き(360度回転する)によっては当たり少し回転させないとフルオープン出来ません。釣行中はフルオープンさせゴムロープで固定しておきます。コックピット内で運転中扉は締めておきます。
ドアーノブの鍵穴はありますが、肝心のキーが付いていませんでした。そこでシリンダーを持って鍵屋に行って訪ねると、この鍵でオスのキーは作れないとのこと。新しい物を購入するにしても5000円前後かかるとのこと。そこで以前から使用していたステンレス製丸形南京錠を使用することにしました。
船はかなり揺れるので、扉等がブラブラするのは良くありません。そこでゴムを使い固定することにしています。またドアーを開けでノブが当たる箇所にパッドを貼っています。
ドアーの内側にゴミ袋を設置しました。フックにてぶら下げます。袋はコンビニ袋等で使い捨てです。閉めればコックピットの中で、開ければデッキで使用できます。
隔壁を作ったことで、スペースができました。壁の内側にフックにてビニール袋の束(右写真)と雑巾(左写真)をぶら下げました。
隔壁の下の方に水道用の開け閉めできる栓を付けました。冬季の暖房用として電線をキャビン内に引き込むためです。外のデッキ上で発電機(100V)を発電させ、キャビンヒーターを付け就寝します。もっと手軽なガスヒーターも考えましたが、酸素を燃焼させるため一酸化中毒や酸欠の事故を考え止めました。
出来上がった隔壁でドアーを開けた状態を内側から撮ってみました(右写真)。
キャビン内カーテン
駐艇中キャビンの中が丸見えですと盗難の恐れがあります。そこでキャビン内にカーテンを付けてみました。カーテンレールはホームセンターで約700円・生地はヤフーのオークションで1.7m幅×40mでたったの525円(取りに行ったので送料も無料でこんなに要りませんが何かに使えるので)でした。あと生地を挟むキャッチャーを付けています。右側の写真は内側から、左の写真は外側から撮っています。
角材&仕切り板ペイント化
板の茶色は気にしないと思っていたのですが、やはり格好が悪いのでアルミサッシと同じグレー色にペイントしてみました。やはりマシになりました。
最後にGPS付き魚探の設置ですが大変苦しいものがあります。扉の開閉の邪魔にならず、操縦の邪魔にならず見えるのはここしかありません。釣り座の足下の前方で操縦システムの下です。アルミパイプ(ハシゴ状)にパイプ用クランプ金具を利用し設置しています。
製作後記
製作が必要か否か自問自答(ややオーバーか)して、1ヶ月立ちました。結果論は思ったよりかかなりうまくいったと思います。思った大きさ(小さめ)のドアーが枠付きで買えた事や、諦めていたドアーの設置も1段高くすることと横木にクロスさせることで無事解消出来ました。
このような現物あわせではなかなか頭の中だけではイメージしてもうまくいかないことの方が多く、色々と今までの試行錯誤の艤装経験が生きてきます。今回の製作では買い物以外の実質的な作業はおおよそ12時間程度でした。左右上の隙間を埋める作業も完了し、これで一応釣行は可能です。やはり効果は良く中に入って扉を閉めると寒さがかなりしのげます。実際にクルージングしてみないとわかりませんが、満足の艤装だと思います。艤装は頭の中でイメージした時間のおおよそ、慣れた者で約2倍、初心者で3倍以上の時間がかかります。よってかなりの余裕をもって製作に望むことをお勧めします。また効率よくするには電動工具(ドリル・チップソー・カッター)等の機器が便利です。ドリルはできれば充電式の物を2個(穴を空けるのとネジ留め)あれば便利(できれば1個インパクト)です。
本日釣行にて初めて使用しました。結果はGoodでした。後ろから寒気が入らずほとんど寒さはありません。エンジンの騒音も半減されてました。動線で少し手間取ることもありますが、慣れれば問題なしでしょう。今度は夏の暑さがどうなるでしょうか?。