ボート選択アドバイス
初めに:私のボート歴は手漕ぎのインフレータブルから始まり、次に船外機仕様のインフレータブル艇4艇・FRP艇3艇の計8艇乗り継ぎました。その結果それぞれのボートの特徴を私の主観と偏見で皆さんに披露したいと思います。もちろん独断ですので色々と他の方と意見が違う部分もありますが、皆さんのマイボート購入のアドバイスになればと願っています。当然正解はなく各自の条件や考え方で違ってきますし、私みたいに年数と共に変化もします。
マイボート歴:A社手漕ぎインフレータブルボート→インフレータブル艇A社LCS315&2スト5馬力(2スト8馬力換装)→インフレータブル艇ゾディアック社ファーストローラー380&2スト15馬力→インフレータブル艇ジョイクラフト社JES333&2スト15馬力→インフレータブル艇ジョイクラフト社JES383&2スト25馬力(4スト20馬力換装)→FRP艇ヤマハUF20&2スト50馬力→FRP艇ヤマハF15&4スト25馬力→FRP艇ヤンマーFZ25&ディーゼル120馬力→FRP船ヤンマーEF23Z−IS&ディーゼル82馬力

ボートの素材の比較(10〜13フィート艇)
比較対象
メリット
デメリット
インフレータブル
  • 保管スペースが小
  • セダンカーのトランクにも入る大きさになる
  • 安定性(耐波高)が格段に優れている。荒天時海水が船内にバシャバシャ入ってきてもOK(ただ重くなるので走りにくい)/しかしS脚のエンジンでは浸かる可能性がある
  • 片側に偏って乗ってもOK
  • 販売価格がやや低い
  • 風に流されやすい
  • アンカリング時ロープをどこに付けてもお構いなし
  • 船体に穴があく可能性がある。/穴が空いて空気が減っても隔室があればOK(帰ってこられる程度)
  • 船内スペースは船全体の大きさの割には小さい
  • 船体に艤装がしにくい
  • メンテナンス(掃除&乾燥)が必要
  • 消耗品(10年〜15年程度)である
  • リペアーは完全に補修できない場合もあり
  • 滑走性は悪い。ベタ凪でないとフル滑走できない/かなり跳ねる
  • 荒天時波しぶきを受けやすい
  • 空気入れやコンプレッサー等のグッズも必要
  • 表差し舵を付けないとスパンカーを付けても流される
  • イケスがなく自作しかない
FRP
  • 船体は半永久的で自然劣化はほとんどしない
  • 船体は基本的にメンテナンスフリーでもOK
  • リペアーは専用材料を使用すればほぼ完全に補修できる
  • 船内は広い
  • 滑走性能は良い。スピードが出せる
  • 波しぶきがかかりにくい
  • 風に流されにくいが潮の流れの影響を受けやすい
  • キールの出っ張った艇種は表差し舵なしでもスパンカーの効きがよい
  • イケスが付いているのが多い
  • 2分割、3分割、折り畳み式もあるが保管スペースが大
  • 安定性(耐波高)が悪い。特に脚の短い(喫水の低い)Sは顕著
  • 荒天時大量の海水が入ってきた場合排水が間に合わず(排水口の小さい自動排水でも)沈没する可能性有り
  • 販売価格がやや高い
  • 中央付近に乗らないと大きく傾く
  • アンカリング時ロープはバウ側に付けないと危険

FRP艇分割の有無の比較(10〜13フィート艇)
比較対象
メリット
デメリット
一体式
  • 組み立て分解が不要
  • つなぎ部分による損傷や不具合なし
  • 販売価格が安価
  • 大きいので車に積むにはカートップでないと無理
  • 保管スペースが大
  • 海岸までの運搬にはドーリー等が必要
分割式
  • ワンボックス車の中や軽トラの荷台でも乗せられる。
  • 保管スペースが小
  • 海岸までの運搬では1個づつ人力だけでも可
  • 隔壁がある分重量が重い
  • 販売価格が高い
  • 毎回組み立て分解が必要
  • つなぎ部分の補修や整備が必要
  • 扱っているメーカーに限りあり/扱っていないメーカーもあり

エンジンの種類による比較
比較対象
メリット
デメリット
2ストガソリン
  • 加速がよい。
  • 部品が少なく単純で壊れにくい。
  • 販売価格が安い/しかし新品はほとんどなし
  • 音と振動が4ストと比較してある。
  • オイルを燃焼させるので臭いがあり、継ぎ足す(混合油)必要がある。
  • 燃費が一番悪い。
  • 購入は現在では新品は不可で中古を探すことになる。修理する部品も少なくなりつつある。
  • 低馬力エンジンは燃料を入れる際オイルを混ぜる手間がある。
  • オイルは消耗品のため走る分高く付く。
4ストガソリン
  • 音と振動が静か。
  • オイルを燃焼させないので臭いがしないし環境にも優しい(琵琶湖でも使用可)。
  • 燃費は2ストと比較して良い。
  • 現在の主流で新品含めて簡単に手に入る。
  • エンジンと駆動装置が一体なので修理代はディーゼルと比較したら安く付く。
  • 販売価格が高い
  • 重量が重たい
  • 免税の優遇処置が受けられない
  • メカはかなり複雑なのでメンテは初歩的な物以外難しい。電化系統の故障は部品毎の交換が必要。
  • 高回転のためディーゼルと比較したら燃費が悪い(燃料費が高く付く)。
  • 電化系統が不調だと始動しにくい。
ディーゼル軽油
  • 軽油免税手続き購入で32.1円/リットル、安くなる。燃料代は4ストと比較しても1/3程度。
  • 燃費が一番良い。
  • 自己着火のため爆発させるのに電気(プラグ)関連を使用しない。よってディーゼルと比較したら発電量が多い。
  • トルクがある
  • 船内外機と船内機を選べる。船外機に比べてエンジンスペースがあるのでメンテがし易い。スターン側にはどうしてもスペースが取られるが、エンジンボックスはテーブルやイスの代わりとなる。
  • 高圧縮のため冬期でも一発始動である。
  • ベースがトラックのエンジンなので長持ちする。メンテをすれば1万時間程度は余裕。
  • 高圧縮させるので振動と音が一番ある。
  • 新品の購入価格がかなり高い。
  • 臭いがするが、スパンカー等で前向きに進めば臭わない。
  • 高圧縮のためセルモーターを回す力が強く必要となりバッテリーは一回り大きい物が必要
  • 船の場合低馬力エンジンはない。大きいので船外機仕様はほとんどない。
  • 免税の場合一定期間(2ヶ月〜半年)に2回ほど県(府)税事務所へ行かなければならない。毎月報告書を提出(郵送可)しなければならない。運行日誌をつける手間が必要

ハンドル位置の比較
比較対象
メリット
デメリット
ティラー(棒)ハンドル
  • 安価
  • メンテナンスがほぼゼロ
  • 運転者は後ろよりなので重心の位置が後ろになり滑走状態に持っていくのが遅い。その分重い荷物配分も重要
  • クラッチの位置が扱いにくい
  • きっちりと前を向いての操作が不便
ステアリング(丸)ハンドル
  • 運転席の位置が中央よりなので早く滑走状態にもっていける
  • クラッチの位置やステアリングの位置を自由に設定できる
  • 高価
  • ワイヤー式ではメンテナンスが重要。ハンドルが固着して動かないトラブルもある
  • 通常一体式しか使えない。またはインフレータブなど毎回セットする場合はセットが邪魔くさい
  • ある程度大きなボートでないとセットできない

トレーラブルによるメリット・デメリット
メリット
デメリット
  • 原則的に日本全国どこでも引っ張って下ろせる(許可がないと下ろせず少なくなっているのが現状)
  • 毎回組み立てセットの手間が不要
  • 艤装もいつもセットされているので簡単に始められ途中の状態でも終われる
  • 牽引車内のスペースが少なくても一体式ボートやエンジン等荷物一式を載せられる
  • 車と同じく車検を受ける日数と検査費用(手数料・保険・税金)と車庫代(車庫証明)の経費が必要
  • メンテナンス(タイヤ・灯火・仕業点検)が必要/ベアリングの焼き付きやパンク等最悪大事故に繋がることもあり
  • 車と同じ走行中の故障や事故等のリスクがある
  • バック運転は難しく狭い路地に迷い込んだら切り離して手動で動かさないとダメ。内輪差のため狭い路地では入れないしバックするにも一苦労
  • コンビニ等での駐車も大きく前進だけで停まれるところでないと駐車は難しい/縦列駐車や思ったところへのバック駐車はかなり慣れないと難しい
  • 駐車スペースは2台分必要

カートップによるメリット・デメリット
メリット
デメリット
  • トレーラが無くても持って行けて全国各地で出港できる
  • トレーラと比較すれば長さがない分通常の車の運転と大差がない(但し高さに注意)
  • 一体式で車内に入らなくても屋根に載せられればOK
  • 経費はキャリア代(ベルト・ロープ代)のみで大きな負担は少ない
  • 高さの制限がありで低い高架下などの通行は制限がある
  • スーパーやホームセンター等の駐車では制限のため入れない場合もあり
  • 走行中空気抵抗がある/車の燃費が悪い
  • 荷崩れや落下等の事故のリスクがある
  • 車のルーフが塩害等で錆びやすい。重さのためルーフやキャリアなどが破損の恐れがある/車種によっては載せられない車もある
  • ロープやベルト等の荷造りの作業や道具が必要
  • ルーフに載せるのに体力や特別なアイテムが必要

ヒッチ(ハッチ)クレーンよるメリット・デメリット
メリット
デメリット
  • トレーラを海水に浸けずに岸壁さえあればボート一式を下ろせる
  • すべてセットしたまま下ろせる
  • スロープが使える場所は少ないが岸壁はまだ多い/許可が必要の場所もあり
  • トレーラの検査時簡単にボートを陸地でも下ろせ空の状態で受検できる
  • ボート以外にも重量物の上げ下ろしができる
  • 事故やアクシデントのリスクが付きまとう/万一の場合ボートや人を破損させる可能性あり
  • ウインチや滑車・バッテリー・ワイヤー等部品がひとつでも故障すれば使えない/万一のための代替え手段(手動やトレーラのスロープ利用)も考えておく必要有り
  • 高価である/トレーラブルでもないのにヒッチメンバーが必要の場合もあり(ハッチクレーンは除く)
  • ある程度の知識がないと製作と操作は難しい

FRP大型艇の駐艇の比較
比較対象
メリット
デメリット
係 留
  • 下ろしたり上げたりの手間が不要。もやいロープを解いてすぐに出港できる
  • エンジンの始動点検や試乗等簡単にできる。
  • 漁港等は係留費が安いため保管スペースに限りがあり、希望がとれない場所もある。
  • 年に1〜2回程度陸揚げして(陸揚げ費用が必要)船底の掃除と塗料塗布、ベローズの交換等をしなければならない。
  • 台風時等モヤイロープの確認とか厳重な管理が必要/場合により壊滅する恐れ有り。
  • 牡蛎等が付けば極端にスピードが落ち燃費が悪くなる。
  • ペラの点検や道糸の絡み除去等、陸揚げしないと外せないので面倒。
  • 艤装やオイル交換等は陸揚げ時にしなければならない。
  • 常に塩気にさらされているので電気関係(船外機)の故障が早く起きる。
陸置き
  • 船底に牡蠣等の貝殻が付着しない。スピードと燃費は変化無し。
  • 水道等が近くにあり豊富に使える場合が多い。
  • 台風等でもあまり気にしないで済む。
  • 艤装やオイル交換・ペラの確認等いちいち陸上げしなくてもいつでも実施できる。
  • ドライブ艇ではペラを下ろしたままでOKで、その分痛みが少ない。アノードの交換も少なくて済む。
  • 真水による内部洗浄が簡単にできる。
  • 上げ下ろしに1回5000円程度の経費が必要な場合がある。
  • 船台(製作料)が必要な場所もある。
  • 陸置き代が一般的に漁港等による係留より高価である。

レンタル艇かマイボート(自己所有)艇かの比較
比較対象
メリット
デメリット
レンタル艇
  • 初期投資が少ない
  • 駐艇経費が不要
  • 毎回乗るボートを選べる/搭載人数により使い分けられる
  • 毎回色々な場所から出港できる/提携港(店)に限るが・・
  • 万一の場合店で何とかレスキューとかしてもらえるし保険に加入しているので救助の場合経済面では何とかなる
  • メンテも店がやってくれるので基本的に必要なし
  • マイボートという満足感に欠ける
  • 出港日の予約(空き)が必要/いつでも気ままに出港できない
  • 出港・帰港時刻に制限がある(マリーナ営業時間内)
  • 利用できる時間に制限がある(ヤマハの場合3または6時間)
  • 色々な会員規約の制限がある
  • 会員となる必要があり入会金(2万円前後)と毎月の会費(3000円前後/利用しなくても年間4万程度必要)と毎回レンタル料(1万円前後)が必要。1年に乗る回数と継続年数によっては自己所有艇とあまり変わらない場合もあり
自己所有艇
  • オーナーという満足感がある。艤装も自由気ままにできる
  • いつでも気ままに予約なしで出港できる。取りやめも自由気まま。
  • 中古艇の相場が下がってきている。例えば23フィート15年落ちで2スト船外機なら〜50万円、4スト船外機でも100万円〜、ディーゼル艇なら150万円〜で、特に割安業者が仲介している物や個人売買(保証は無いが)等ではかなり安い。
  • 初期投資(購入費用)が必要だが中古の相場はかなり低くなってきている。
  • 検査(定期・中間)費用が必要。
  • 駐艇費用(年に1フィート1万円〜2万円程度)
  • 保守管理(修理部品代)の時間と経費が必要
  • 万一のためにプレジャー保険かマリン保険等に入っておく必要があり(私はBAN保険に入っています)。
  • 艤装は自由にできるがその分費用もかかる(GPS魚探やスパンカー・2ステーションシステム・レーダーは高価)

また気がつけば追加していきます。