2013年5月27日(月)大潮:大阪湾:天気(くもり):釣果:サバ×1(写真はひっかけた網の残骸2カ所)

今回は大変な目に遭いしかも保険金支払い(PB保険)について納得がいかないのでその不満を自HPで経験談を披露し皆さんに注意を呼びかけたいと思います。いつもの通りへーまさんとテッポーと大アジ狙いで出港し、淡路島南端の由良を回った中津川辺で今回事故に遭遇しました。事故の内容は誰が捨てたのか(漁師以外に無いと思うが、バスタブ2杯分ぐらいの束になった大きな漁具網(おそらく刺し網)とロープの塊が波に漂い(半分沈んでいたのでほとんど見えなかった)ペラに絡みつきました。そして航行不能となりました。まあここまではよくあることですが、このあとの保険屋との交渉に納得がいきませんので報告したいと思います。航行不能になり保険屋(PB保険)に先に電話したらどうって事無い話(保険は下りた)だったんですが・・。事故に遭遇した後は、何とか自助努力で回復できないかと色々と試みました(だがこの判断は誤りで結果的には救助を先にマリーナへ頼んで曳航されたら曳航保険が出たと言う事です)。しかし私はロープを切ろうとして試みそして無理だと悟り、とりあえず補機があり補機のエンジンがかかったのと身の危険もあったので何とか1時間ぐらいかけて航行して由良マリーナへ逃げ込みました(保険屋いわく入港した時点ですでに救助は必要なくなったとの事)。その後由良マリーナで上架してもらい(上架料1万円)ロープと網を切り除去しましたがドライブが故障したのか航行できません。エンジンはちゃんと稼働しています。一段落したので、PB(プレジャーボート)保険の緊急電話(シールに大きく書いてたのでそう思ってたが違うらしく事故後の相手の交渉のための電話番号らしい)に電話しましたが、救助の手配は出来ませんとの事。自分で手配してくれとのこと。はあ?何で何の保険。と思いましたが、とりあえず帰らなければならないのでマリーナの社長へ電話し曳航をお願いしました。往復おおよそ4時間近くかかりました。帰って保険屋の大阪支部の方へ電話をするとどうやらこのような報告はダメ(保険が下りない)らしいのです。救助や捜索の保険だから自助努力(今回の場合は補機を使い近くの漁港へ緊急避難)をしたりしてはダメだ(保険の適用は無理)というのです。つまり事故に遭ったら先に救助を頼めば(保険屋では手配は出来ないのでどこへ頼んでも構わないという事らしい)その曳航費用を負担して貰える(救助だから)と言うことです。つまり自分で何とかして保険を使わないようにしたのが仇になりました。パンフレットにもそのような事は書いてないし(一番先に保険屋へ電話し指示を仰ぐのが一番正しいのだが、マリーナへ曳航を依頼しても1時間半はかかるしその間海岸で座礁の恐れもあるし、流れの速いところではアンカーをうつとより危険です。とっさの身の危険を回避する行動が今回は誤りだったみたいです。私は以前にBANに入っていた時にも流木でペラが空回りをして航行不能になりました(その時補機は積んでなかった)。BANではシールに書いてあった緊急時の電話をして救助の手配をしてもらいすべて保険で下りて無料でした。その後その教訓を生かして補機を積み込んだのが結果論としては誤りだったみたいです。今回も由良マリーナへ逃げ込んだ後BANと同じようにシールに書かれたフリーダイヤルの番号(てっきり大きくシールに書いてあるので緊急時の対応できるかと思ったが)に電話したが、そこはクレームデスクという所で事故後の相手の人命や船体の補償に関して受け付けるデスク(緊急性は関係なし)であった。だったらそのような電話番号はシールに書くべきでは無いじゃ無いのか(こちらは船内に貼って緊急時に使用する物だと思っている)、またパンフレットには一番大きな字で自助努力で緊急避難したらどのような判断でも保険金は下りないと書くべきだと思います。事故の時緊急の救助が必要な場合は支部(先ほどのシールは緊急時には役に立たない)へ何があってもまず必ずしなさいと言うことらしいです。我々は緊急時の118番(海上保安庁)はできるだけ使いたくないので何とか出来る内は自助努力してしましました。あるいは相手が居る場合(衝突など)は仕方ないですが・・。私は緊急時の救助と相手の損害賠償(と自船の同乗者)として保険金が下りると思って、わざわざBANから入り直したわけです(保険料はPB保険の方が約2倍高いが対損害賠償はある)。事故の内容は同じなのに、その次の手順を誤ったために曳航費用(おおよそ17〜18万円らしい)の保険が下りませんでした。いくら話してもダメでした。しかも笑い話がその時の電話で漂流してあった漁具の網の持ち主が判りますか?。と言う質問に「100%判らないでしょう」と返事します。相手が判れば交渉して貰えるみたいですが・・。漁具に名前は書いていません。

極端な話、少しのトラブルでも先に電話して救助を頼んだ方が良いみたいです。誤っても補機で何とかしようと思うとダメ(保険金は下りない)です。だったら補機は積まなくても良い(しかし座礁の恐れがあるなら補機で回避は可能で座礁の可能性は減るのと、潮の流れの速いところでのアンカリングは自殺行為なので必要か?)ですし(保険に入っているなら)、ささいな事でも電話して救助を待つのが正解らしいです。私は事故後の手順を誤ったために今回の保険金適用外という不満は残ったという教訓です。やはり保険料の安いBANかな?(今のマリーナでもBANに入れと言われていたが、私はPB保険に入っているから大丈夫だと断っていたのだが・・)。皆さんもしっかり教訓として下さいな。みんなでBANに入ろう!!
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その後の事故対応(保険金の支払い)結果について:
結果的には一切の保険金支払い費用は出ませんでした。大阪支部(漁船保険組合)と東京海上日動社の担当者と話しましたが、自力で助かった場合はダメだと言うことです。しかし私は自マリーナまで無事帰ることが救助だと訴えましたが却下でした(保険会社の理屈として身体は救助の必要すでに無しで、船体を自マリーナへ返すのは救助にあたらないと言うことらしい)。この保険は第三者による人命救助の場合に適用されるので、自分で自分を助けたり(今回の緊急避難)、安全な場所へ移った場合に完了と言うことです。しかしBANと違って救助マリーナは自分で選択できませんが、このPB保険は自分で予め救助を予定するマリーナ等の登録(自メモ)をしなければならい(あくまでも他人が行った救助に対してそのかかった費用を負担するという事です)のでどこでも良いという事です(これもなってみないとどんな理屈で却下されるか判らないが・・)。極端な話転覆して必死で泳いで無事に岸にたどり着いても人命救助では関係ない(救助に値しない)と言うことです。まあ仕方ないのでこの辺で終わりたいと思いますが、事故後の手順を誤ると保険会社は「社会的・倫理的な緊急時の対応」は容赦なく関係ないと拒否します。保険会社の約款には保険会社に都合の良い書かれ方しかないことが判りました(このようなときは保険金が下りないので注意ということは書いていないまたはわざと小さく目立たないように書かれている)。約款含めて隅から隅まで法的な文章を読んでいないこちらも悪いのですが、融通は手加減は一切無しでした。私のような不満を抱いている人が多いのでこの数年・約款やシール(シールは緊急時にコクピット内に貼る物で緊急時に使えないコールなら何故シールにして電話番号を書くねん?)・その他文章などが変更(しかも小さな字で)されているみたいです。「今回のお客様のクレームの件は今後貴重なご意見を反映したいと思います」。との事です。この件は今回の私の件には全く関係ありませんね(私にとって役に立ちませんので馬鹿にしていると感じられます)。おそらくこのPB保険は解約して返金してもらいそのお金でBAN(東京海上の担当者はBANの存在は知らないという事らしいです)に入りたいと思っています。

その後保険加入について:
結局私は保険加入者が窮地(経済的にも生命的にも)に追い込まれた際に「親身に相談」あるいは「できるだけ継続加入している顧客に何とかしてあげたい」というサービス精神も期待していました。しかしこのPB保険の担当者は「決して妥協せず」淡々とノーと言われただけ(説明は聞いてもらえたが)で、こちらの説明や理屈も関係なく容赦なく保険金支払いを拒まれました。この事(保険金未払い)を皆さん達への「客観的な事実の情報」としてこのHPに載せることをPB保険大阪支部(漁船保険組合)と東京海上日動社の両担当者に知らせています(載せてもらったら困る旨は無かったので了承してもらえたのかな?と考えています)。そして私はけったくそ悪いので今回を契機にこのPB保険を解約して残り9ヶ月分程度?の保険料を返金してもらい、BANに再入会します。→その後BANにマリーナの紹介(なので入会金半額でOK)で入会しました。来年の3月までBANとPB保険の両方に入っている状態です。PB保険が切れた後は絶対に更新はしません。

その後の保険解約に伴う返金等について:
上記不満の勢いで解約を申し出ましたが、規約により返金は出来ないといいます。私は昨日の東京海上日動社の担当者に聞いたときには返金は出来ると確かに聞きました(電話口の横で妻も聞いたと言ってますが、録音等はしていないので水掛け論です)。そしてそのような解約手続きは保険販売代理店である大阪支部の方へということなので再度電話をしたところ、自己都合による解約はできるが返金は出来ないという(返金無しで解約する人が居るのか?)。自己都合でなく、廃船や解体・所有者死亡や変更等約款に書かれている範囲ならできると。しかしこれからは心情的な意地での交渉(この気持ちも保険屋には伝えています)で色々と聞きました。以下参考にして下さい。
  1. 船が故障したのだから契約切れのまでの間乗船できない(修理に多額の費用が掛かればお金の捻出が必要なのでそれまでは乗れない)ので解約出来ないのか?。→船体全体にかかる相場の価値より修理費用の方が上回ったときに適用される。つまり相場の価値は誰の判断か判らないが、エンジンの載せ替え等余儀なくされたとか場合では適用されるらしい。
  2. 名義変更すれば解約できるとあるので、自分の妻に名義変更しても解約は可能(解約適用の条件にあてはまるのか)なのか?→可能である。譲渡証明書を交わした年月日付き(のコピーを送って)で仮解約をして、後日JCI(日本小型船舶機構)に名義変更届をして新しい名義人の検査証をコピーして送ればその仮解約の日をもって解約返金が可能だと言うことです。
  3. 返金額は支払った保険料を365日で割って残った日数分あるのか?。→付加保険料というのが有り、他の保険と同じような仕組みだが残った分全額では無い。私の場合の返金額を計算してもらい考察した結果、私の残った満額と比較した場合、約53%の返金額であった。結果約半分程度しか帰ってこないらしい。それだったら荒技(妻に名義変更し元に戻すのにも約6000円+手間)を使っても大したメリットは無いので解約はしないことにしました。その代わり救助に関しては2度(万一はイヤだが乗っている限り事故の可能性はある)と依頼する気は無いので修理が終わった時点でBANに入ります。満期まで万一相手が居る事故等になったら賠償金の請求したいものです(ただしこちらの思った通りに支払ってもらえるのは無理かも?)。

最後に:
妻は今回の保険屋の対応に非常に不満が有り「消費者苦情センター」に申し出てみたらどうだと提言されましたが、まあ約款にのっている(法律の世界では約款が全て)と言われたらどうしようもないのでもうイイヤと申しました。今回の件で私が一番不満に思っているのは、いざという時に保険金が下りるか下りないかは大きな差(このために保険料を支払っているのだから)なのだが、支払えない条件については「顧客の側にたった説明が一切なされていない」と言うことです(書いてあっても小さくできるだけ目立たなく)。勧誘のパンフレットには「こんな時に助かります」とか「こんな請求が来たときに助かります」と訴えていますが、事故後の保険金支払いで、保険屋にとって不利なこと(請求保険金の支払い)はアピールしません。他の生命保険や自動車の任意保険等は販売員が丁寧に説明して教えてくれます。まあボートではそこまでは必要ないかもしれませんが、支払いが出来ない具体的な過去のケースとか大きく書かれていません(しかし自分たちが不利になるかもしれない事柄については徐々に改正しているらしい)。しかもPB保険のステッカーに書かれているクレームデスクの電話番号は何のためか?(まるでこのような所へ電話すれば118番みたいに助けてくれるかのような感じで書かれているが全く緊急性では役に立ちません。(詳しくはステッカーの文章をご覧あれ/入会したときのステッカー)←クリックこの電話番号は契約書または約款には必要ですが)。ステッカー(シール)に書いて船内に貼らせる理由はありません(このステッカーは必要ないのではないか?)。通常約款や保険証書は自宅に保管しています。船は沈没や加入者が死亡というのがあります(事故で死んだ場合家族は入っていることすら知らないケースも考えられるので)。大事な書類(免許証と検査証は仕方ないが)は乗せられません。緊急時のステッカーが一番大事なのです。やはり加入者側にたったサービス(つまり私のようなトラブルをいかに回避するか)に立っていないと言うことです。長い目で見た場合このような企業は苦戦が強いられるかと思います。今ではどんな企業でもその視点が抜けていれば発展しない(生き残れない)かもしれません。と言ってもまあ船の保険は他社との競合が無いので殿様商売できるのかもしれませんね。その証拠に決算では黒字ですが、入会会員数は目標に達しなかったとか?。やはりというか我々プレジャーボートの加入者に重きは無く、漁船(漁師)の保険にPB者がおまけで入れられているという感じですね。詳しくは→漁船保険中央会事業報告書

次回に続く